同人活動に必要なスキルは、創作することよりも発信すること!

同人活動とスキル

同人活動をしてみたいけど、自分にもできるのか不安。
同人活動にはどんなスキルが必要なのか知りたい。

実は「高品質な作品を作る」スキルよりも、
それ以外のスキルの方が大事だったりする。

同人活動に必要なスキルについて、まとめてみました。
ただし「創作について」には一切触れていませんので、「同人活動で大事なのは高品質な作品を作ること!」と思っている方にはオススメしない記事です。

同人活動とはどんなことをするのか

同人活動を定義すると

まずは「ピクシブ百科事典」からの引用です。

「個人で独自に同人の範囲内での創作活動、それで表した媒体を売る活動。」

「同人」とは「同好の士」、すなわち「好き」や「萌え」を共有できる人たちのことです。
同人活動には「個人で創作する」という面と、それを「同好の士の間で売る(共有する)」という面があります。
これを両方満たしているのが「同人活動」というわけです。

現代の同人活動の特徴

さて現代ではSNSの発達により、「同好の士」を見つけやすくなりました。
今では誰もが、自分の創作物をネット上で発信することができます。

同人活動でも、「創作」するスキル以上に「発信」するスキルが重要になってきています。
極端な話、創作のスキルがそこまで高くなかったとしても、それを効果的に発信することができれば、より多くの「同好の士」に自分の作品を届けることが可能なのです。

同人活動をするのに必要なスキル

作品作りよりもそれ以外のスキルが重要

現代の同人活動では、「創作」するスキル以上に「発信」するスキルが重要と書きました。しかし、活動を円滑にするには、それ以外にも様々なスキルが必要になってきます。

というわけで、今回はあえて「創作する」以外のスキルに注目して解説していきます。

SNSで発信していくスキル

同人活動をするうえで、とても重要なスキルです。
ポイントは3つあります。

定期的に更新する


知名度ゼロの状態から始めた場合、定期的なSNSの更新はとても有効です。
毎日、とは言いませんが、「毎週○曜日」などのルールを決めて定期的に作品を発表していくと、ファンの獲得に繋がりやすくなります。

筆者もツイッターの開設初期は、定期的に「ワンドロ」に参加して作品を発表していました。
ワンドロのタグを付けることで多くの人に見てもらいやすくなりますし、運が良ければそこで大きく拡散されることもあるので、オススメの方法です。

いきなりバズることは難しいでしょうが、定期的に更新していれば必ずそれを見ていてくれる人がいますよ。

出し惜しみしない

制作している作品は、どんどんSNSで発表してしまいましょう。
未完成の制作途中の段階でも、発表してしまって大丈夫です。なぜなら、作品制作の過程自体もコンテンツとしての価値があるからです。

また、新刊の予告やサンプルなども「ちょっと見せすぎかも?」と思うくらいでちょうどいいです。
その後「新刊」としてまとまった作品になること自体に価値がありますので、中身は事前に見せておいても問題はありません。

同人活動関連だけ

これもよく言われることですが、同人活動用に作ったアカウントで、同人活動に関連の低い発信は控えた方が無難です。

特にネガティブな発信は、それを見た人の気分もネガティブにして、しかもその人からエネルギーを吸い取ってしまいます
人間ですからしんどい時もありますが、それをファンの人たちに依存することで発散するのはあまり良いこととは言えません。

日常についての発信をしたい時は、別のアカウントを使うようにしましょう。

プロジェクト管理スキル


これも同人活動をするのに欠かせないスキルです。
計画を立ててそれを実行する」という経験は、どんな仕事にも活かせます。

新刊を計画する

参加する同人イベントなどを決め、それに合わせて新刊の計画を立てます。
サイズ、ページ数、ゲストを呼ぶなら誰を、などなど、同人誌を1冊作るだけでもたくさんの意思決定が必要になります。
逆にここがはっきりしていないと、制作しながら終わりの見えないような状況になってしまいます。
最終的に予定からはずれる部分が出てきたとしても、最初の計画はしっかり立てておきましょう。

締切を設定する

新刊の計画をすると同時に、印刷所の締切などを調べたうえで、原稿制作の締切を設定します。

締切までの残り日数と自分の作業量や作業速度を比較検討して、最適なタイミングを探ります。
入稿するタイミングによって印刷代が変わる場合もありますので、その点についても考える必要があります。

それを実行する


計画にそって原稿を制作し、設定した締切通りに完成させ、入稿します。
文字で書くだけならば簡単ですが、とても大変な作業です。
しかし、見事原稿を仕上げた後の達成感や、本が刷られて実物を手にした嬉しさは他にはないものです。
ここはひたすら自分との戦いになります。がんばりましょう。

スペース運営スキル

同人イベントに参加するのであれば、会場では自分のスペースを持つことになります。
スペースを設営するにもいろいろと道具が必要なので、事前の準備は重要です。
また、ちょっとした接客もやることになりますので、コミュニケーションのトレーニングにもなります。

魅力的なスペース作り


同人イベントでは、ただ「同人誌を置いておけば売れる」というわけにはいきません。作品の世界観がスペース自体からも感じられるような設営が理想です。

敷き布の色選び、見やすい値札や目を引くPOP、手に取りやすい見本誌の配置など、買い手のことを考えた工夫をすれば、それが売上として返ってくるかもしれません。

家で一度設営のリハーサルをしておけば、当日会場でバタバタしてしまうことも減りますよ。

誠実で感じの良い接客

お金の受け渡しが確実にできさえすれば最低限問題はないですが、同人イベントは買い手と直接コミュニケーションのできる貴重な機会です。
ここで、少なくとも相手に悪い印象は与えない方が良いと思います。

ちなみに筆者は、神接客というべきサークル主さんのおもてなしを受けて、一気にその人のファンになってしまったことがあります。
「同人作家なら作品で勝負しろ」という意見もありますが、こういう形でファンを増やすのも個人的にはアリだと思います。

しかし「相手に良い印象を与えよう」とがんばるとスベッてしまう可能性もあるので、それよりもまずは「悪い印象を与えないこと」を意識する方が確実です。

デジタル入稿スキル

印刷所のルールに沿って原稿を入稿する、ということも立派なスキルの一つです。
たいていは各印刷所のウェブサイトに詳しいやり方が書いてありますので、それを見ながら一つ一つこなしていけば大丈夫です。
そもそも、普通の人は画像編集ソフトを使いこなすこと自体できないことが多いので、同人活動においては当たり前のスキルでも、一般的に見るとかなりの特殊技能と言えます。

お金の管理スキル


主に、新刊計画の際の価格設定と、売上金の管理というところでお金を扱うスキルが必要になってきます。
特に同人活動を始めたばかりだと、本やグッズの価格設定は悩みどころです。
赤字を出さずにサークルを運営していくのはとても難しいので、活動を通して少しずつ自分なりのルールを決めていくのが良いと思います。

身に着けるべきスキルの優先順位

SNSでの発信スキルが最優先

いくつか「同人活動に必要なスキル」を見てきましたが、やはり最重要となるのは「SNSで発信するスキル」です。

定期的な更新でファンを増やしていくほか、同人イベントに参加するなど告知をするのにもとても有効です。

自分の作品をより多くの人に知ってもらい、同好の士たちに楽しんでもらうためにも、SNSでの発信には力を入れていきましょう。

経験することで身に着けよう


どのスキルについても、実際に経験し、場数を踏むことで身に着いていくものばかりです。
いきなり網羅して見せられると「えっ、こんなにたくさんのスキルが必要なの……」と驚いてしまうかもしれませんが、慣れとともに少しずつ身に着いていきますので大丈夫です。

まとめ

  • 同人活動には作品制作以外のスキルが必要
  • 中でも特に「SNSでの発信スキル」が重要
  • 経験しながら少しずつ身に着けていこう

同人活動のイメージがわいてきたかな?
まずはSNS発信から始めてみよう!



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