ラベンダー精油の香りを比較してみた【同メーカーでもこんなに違う】

アロマテラピーのこと

少し昔の話になるのですが、「同じメーカーから出ているラベンダー精油(エッセンシャルオイル)の比較(嗅ぎ比べ)」をした時のことを、メモとして残しておきます。

今回はアロマテラピーのお話です。

2012年の11月、アロマテラピーフェアにに出展されていたアロマテラピーメーカー「フレグラントアース」さんのブースにて、ラベンダー精油の香りを嗅がせてもらいました。

フレグラントアースさんではラベンダー精油を4種類取り扱っています。
今回はそのうちの3つを比較してみました。

ラベンダー精油3種類を紹介するよ!

ラベンダーメイレット

一つは、オーガニックラベンダーの「ラベンダーメイレット」。
オーガニック栽培されたラベンダーによる精油で、フレグラントアースさんにおけるベーシックなラベンダー精油です。

ラベンダーハイアルト

次に、標高800メートル以上で育った、オーガニックラベンダーの「ラベンダーハイアルト」。
標高の高い場所で育ったラベンダーのみを使った精油は「ラベンダーハイアルト」または「ラベンダーファイン」という感じでベーシックなラベンダーとは区別してボトリングされています。
お値段もちょっとお高くなります。

ラベンダーアルパイン

そして、ワイルドラベンダーを使った「ラベンダーアルパイン」←これに注目。
ワイルドです。野生です。
人が育てたものではなく、その辺に勝手に生えてたラベンダーです(言い方)。
ちなみに「アルパイン」とは「アルプス」のことです。

ワイルドラベンダーの精油はこの「アルパイン」ともう一つ、「グラース(←これも地名)」がよく知られています。
どちらも、乱獲に配慮して丁寧に手摘みされたラベンダーによるもので、とても希少性が高く、お値段も「ハイアルト」よりさらにお高めです。

スタッフさんのお話しを聞く限り、「ハイアルト」は相当なこだわりのラベンダー精油というのが伝わってきました。
しかしながら、更に希少なワイルドラベンダーの「アルパイン」
はたしてどんな香りがするんでしょうか?

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3種類のラベンダー、香りの違いは?


それでは早速、嗅いでみましょう。

・「メイレット
→うん、知ってるラベンダー。これラベンダー。

・「ハイアルト
→うお、ラベンダーだけど、なんか明らかに濃いなぁ。

・「アルパイン
→え、これもうラベンダーじゃなくね?別の植物じゃね……?

語彙力が残念ですが、だいたいこんな感じでした。

ハイアルト」は、「いつも使ってるラベンダーよりだいぶ濃厚だなぁ」という程度で、それでもラベンダー精油だなという域で認識できるんです。

しかしながら、「アルパイン」は何と言うか、もはや別物なんですよ。
「これはラベンダー精油だ!」と思って嗅がない方がいい、ていうか嗅げない。
「あれ?ラベンダーってこういうやつでしたっけ?」と思わずにはいられない。
自分が通常イメージする「ラベンダー」には入っていないような未知の情報量が香りの中にめちゃくちゃ含まれているんです。

具体的には、「ハイアルト」と同じく「濃さ」も感じますし、同時にものすごくノイズが多いというか、通常のラベンダーよりもより様々な、雑多な情報が香りとして取り込まれている印象でした。
あえて再度、語彙力を落として表現すると、すごく「強い」です。

これが、野生を生き抜いてきたラベンダーの香りってことなんですかね……。
もう「ラベンダーアルパイン」という、「ラベンダー」とは全然別の精油なんだなーと思いました。(いや、実際別の精油なんですけど)

これは「3つ比較した結果、どれがオススメ」という話ではないので、精油選びに迷っている方の手助けになればいいかなと思います。
みんな違って、みんないいんだよ……。

産地が変われば中身が変わるのは精油でも一緒


さて、アロマテラピーには「ケモタイプ」という言葉があります。
ざっくりした意味としては、「同じ学名(科や属・種)のものであっても生育環境によってその含有成分が違ってくること」です。
正確には「ケモタイプ種」みたいな使い方をするのですが、だいたいこんな感じで覚えておけばいいんじゃないかと。

で、話をラベンダーに戻すと、同じラベンダーという植物であっても人の手でもって万事管理されながら育てられたのか、それとも厳しい風雨や虫の存在に晒されながら育ってきたのかで、そこから採れる精油の含有成分の比率や中身が大きく変わってくる可能性があるのですね。

とは言え、これは少し考えれば当たり前のことで。
栽培された野菜と、山奥で自然に実っていた果物の違いというか、もしくは、海産物の養殖モノと天然モノの違いなどに置き換えれば、そりゃあ味は多少なりとも違うんでしょうね、というのは容易に想像がつきます。

「精油の産地による香りの違いを楽しむのもおもしろいかも。
……そうは言っても、香りなんて大してそこまで変わらんでしょ」
というイメージを持っていたのが正直なところでした。

しかしこの「ラベンダーアルパイン」にはやられましたね。
本当に、同じ植物のはずでも、ここまで違ってくるものだとは。
こういうのはやっぱり、実際に嗅いでみないとわからないものですね。

買う時はどうやって選べばいい?

さて「産地の違い」などと言っても、あまりその辺にはこだわりが無いし、どう選んで買えば良いのか分からない、ということもあると思います。

そんな時には、「海外産の精油」と「日本産の精油」辺りが分かりやすく、比較もしやすいんじゃないかと思います。

苦手と感じる精油でも、「『○○産』の香りはなんだかしっくり来た」というケースもあります。
様々な精油を集めるのも良いですが一つの精油の「産地違い」を集めてみるのも、きっと楽しいですよ!

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香りでも産地でも、精油を選ぶのは楽しいね!



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